当園ではモンテッソーリ教育を保育の柱として取り入れています。
モンテッソーリ教育の中には「言語・算数・文化」といった分野の活動があります。
子ども達は、特に3~6歳の子ども達は「言語・算数・文化」という分野に夢中になって取り組みます。
活動の中(算数)には…
「1・10・100・1000の紹介」(4桁の数字を扱います)
「足し算」
「掛け算」
「引き算」
「割り算」
といった、内容が含まれています。
「小学校で習う」ような内容にびっくりされる方も少なくありません。
しかし、これはあくまでも「子どもの興味、敏感期」に合わせて行うもので、「強制的に」「大人の都合で」行うものでは決してありません。
結果として「足し算」や「引き算」の意味が分かるようになるのですが、この時期の子ども達が早く計算ができるようになるために活動が準備されているのではありません。
では、なぜこのような教具が準備されているのでしょうか。
それは、この「小学校で習う」ような活動を通して子ども達に「思考の土台」が育つためなのです。
活動を通して、物の考え方(整理の仕方・道筋の立て方・知ることの楽しさ・自ら学んでいく喜びなど)の土台を培っていくのです。
0~6歳は、まず「自分」を作る「個」を形成する時期です。
「知識」を詰め込むのではなく、まずは「自分」という土台を形成するお手伝いを子ども達との「お仕事」を通して、していきたいと考えています。
「美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、讃嘆や愛情などのさまざまな形の愛情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっと知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。
消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実のみをうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなにたいせつであるかわかりません。」
レイチェル・カーソン著/上遠恵子訳/「センスオブワンダー」/新潮社/1996pp24~26より抜粋
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