新型コロナウイルスが感染拡大し、今までの生活様式が変わりつつある今日。皆様、疲れが出てきていないでしょうか。どうか、お体を大切に。感染拡大防止に一緒に日々努めていきましょう。
令和2年度がスタートし、園でも一つのスタイルが変わりました。
それが、1・2歳児の縦割りクラスです。
その前に、まず縦割りとは…?と思われるでしょう。
★子どもたちが年齢ごとに3歳児は3歳児クラスで、4歳児は4歳児クラスで過ごす事を「横割り」といいます。(年齢別)
★3歳児・4歳児・5歳児が各クラスに分散して過ごす事を「縦割り」と言います。(異年齢混合)
自園は31年間3・4・5歳児の縦割りを続けてきました。
(3・4・5歳児混合クラスが3つあります)
「縦割りクラス」はこれから教育現場に少しずつ増えていくべき形だろうと今、言われ始めています。なぜ、「縦割り」が増えていくのか。それは、私たちが働く・生活する社会すべてが異年齢混合であるからです。25歳は25歳のクラスを作り、35歳は35歳でチームを組み働いている会社がどこかにあるでしょうか。そして、社会はなぜ横割り(年齢別)ではないのでしょうか。それが、異年齢混合「縦割り」の良さにもつながります。
いろいろな人が、「その人の持っている力を年齢関係なく発揮し、協力し合って働くことでこの社会は成り立っています」
その社会が保育園の1つのクラスでも同じように成り立ち、日々生活しているのが縦割りクラスの子ども達です。
3歳の子どもができないことを4・5歳児が補う。そして3歳児は4・5歳になった時に同じように3歳児に接する。上の年齢の子どもは下の年齢の子どもを気遣い、助けようとする。そして、助けることができた自分に「僕・私はできる」と自信を持つ。
嘘のような本当の話です。子どもがそんな大人のような振る舞いをするのか?!と思われる方もいらっしゃると思いますが、園の生活の中では子どもたちが当たり前に「自分の持っている力を年齢関係なく発揮し、協力し合って生活している」のです。
そして、それは1・2歳児の子ども達でも同じです。
4月から1・2歳児の縦割りがスタートしました。
2歳児の子どもでも1歳児の子どもに対して譲ったり、「大丈夫?」と泣いている1歳児の顔を覗き込み、気に掛ける。そんな姿が見られます。クラスの保育士が驚くほど2歳児は1歳児を思いやり、1歳児は2歳児の姿を手本に生活しています。子ども達がとても自然に人としての営みの中に自分の立ち位置を理解して生きている。とても難しいことをごく自然に受け入れ、毎日活動に取り組む子どもたちに「すごいな~」と感心するばかりです。
新型コロナウイルスが発生したことによって、改めて感じることとなった人とのつながり。一人ひとりが「自粛」を我慢し、守ることで救われる命があり、医療従事者の負担軽減につながる。一人一人の小さな行動が社会を救う一手となっていること。社会の一員である私たち大人も自分の立ち位置を理解し、どう行動していくのか。子どもたちの姿に学ぶものがありそうです。
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